ヒノキ、ヒノキ材とは
スギやマツと同じ、日本の特産樹種となる針葉樹で、福島県あたりより南に生育する常緑高木です。尾根上などの水はけの良い乾燥した土壌を好む傾向が強く、昔から「谷にスギ、尾根にヒノキ」といった植えわけがされてきました。
ヒノキ材は、まっすぐに伸び、加工がしやすいことに加え、色が美しく光沢があり、香りが良いこと、耐久性に優れ腐りにくいことから神社仏閣などの建築材として古くから利用されてきました。日本最古のヒノキは、奈良県にある「法隆寺」の五重塔に使われた建材です。また、三重県の「伊勢神宮」は20年ごとに行われる遷宮において、木曽ヒノキを今でも使います。
また風呂場などにヒノキが重用されるのはヒノキの芳香から。ヒノキの香り成分は人を癒やすという研究結果もあります。
木とひとの関係をより一層近づける重要なデータです。
参考文献:
中部森林管理局/木曽ヒノキについて
近畿中国森林管理局/ヒノキ
林野庁 科学的データによる木材・木造建築物のQ&A