まちと森がいかしあう関係の起点となる『キノマチ』からは、人や建物、社会、そして地球にとっての“いいこと”がたくさん生まれます。 竹中工務店がこれまでに『キノマチ』をつくりながら見つけたいいことを10個にまとめてご紹介します。
断熱性や調湿機能など、木造建築は素材由来の多様な性質を持っています。そうした特長を活かすと、様々なシーンに合う過ごしやすい空間をつくることができます。
メイン写真の建物は…
大阪木材仲買会館(2013年/大阪府)
竹中工務店が開発した耐火集成材「燃エンウッド®」を使用した日本初の耐火木造オフィスビル。「 燃エンウッド 」とともに、ビル内外のあらゆる場所に無垢の木材を使用することで技術革新や木の情報発信だけでなく、都市景観と人に安らぎを与える建築を目指した。
木材の特性がつくる快適性
過ごしやすい湿度を保つ
乾燥した木材は、湿気の吸収・放出を繰り返します。そうした調湿効果から、室内の湿度変化を緩和し、快適性を高めます。
断熱性能が高い
木材は空気を含む無数の細胞を持つため、高い断熱性があります。そのため人が過ごしやすい環境をつくることができます。
ほどよい残響音を残す
木材は高音・中音・低音をバランスよく吸収しほどよい残響音を残すため、楽器や音響施設の内装材にも採用されています。
衝撃を吸収する
木材は多孔質の組織構造を持ち、衝撃を吸収する特性があります。床材に使用すると、足腰に負担が少なく歩きやすい床となります。
木造建築の可能性を広げる技術開発
燃エンウッド®
竹中工務店が開発した高い耐火性能を有する集成材(木造部材)で、木造で耐火建築物を実現する。多くの木造建築を都市に 実現し、今後、さらに多くの中高層木造建築に適用する。
T-FoRest® シリーズ
竹中工務店が開発した木質材料を使った耐震技術。筋交いのT-FoRest® LightとCLTを使ったT-FoRest® Wallがある。軽量な材料で簡単に設置でき、低騒音・低振動・短工期で施工が可能。