木のまちづくりから未来のヒントを見つけるマガジン キノマチウェブ

まちと森がいかしあう関係の起点となる『キノマチ』からは、人や建物、社会、そして地球にとっての“いいこと”がたくさん生まれます。 竹中工務店がこれまでに『キノマチ』をつくりながら見つけたいいことを10個にまとめてご紹介します。

木のまちづくりを通して木材を積極的に使うことで、新しい資源と経済の循環が生まれます。それは、既存の林業活性化に加え、新たな森の産業の創出や雇用にもつながります。

メイン写真の建物は…
田島山業株式会社(大分県日田市中津江村)
鎌倉時代からつづく林業会社「田島山業」では、田島信太郎社長と後継者である大輔氏が中心となって、林業の6次産業化を進めている。キノマチを共につくる仲間として、竹中工務店と協働で顔の見える建物づくりを行っている。

日本の林業の経済的自立を支援する

国産木材の価格は下落を続け、近年は横ばいで推移しています。特に深刻なのは、森を実際に守っている森林所有者の手元に入るお金 「山元立木価格」の落ち込みで、価格が最も高騰した1980 年と比べ、現在は1/10 程度まで下落しました。竹中工務店では建物に使用する木材を直接森林所有者から購入し、山元に適正な利益が残るサプライチェーンの構築を推進しています。こうした動きが、経営難を極める日本の林業を下支えすることができると考えています。

新しい森の産業

ドイツなどの林業先進国と比べたときに、日本ではまだまだ「森林サービス産業」と呼ばれるような原木栽培・販売業以外で森林を活用したビジネスは発展途上です。『キノマチ』の取り組みが進んでいくと、木や森に興味を持つ人が増え、森にまつわる新しいアクションやビジネスがつくられていきます。例えば、山主が丁寧に手入れした森での結婚式、まちで不要になった建材をリサイクルする新しいビジネス、デジタルファブリケーションでの家づくりなど。そうした新しい産業を創出することで、まちから森への経済効果を拡大していきます。


生産者の顔の見える建物づくり

木の生産者と工務店、建築主が、お互いに顔を合わせながら一緒に建物をつくるなど、人の想いと気持ちが伝わるトレーサビリティを実現。人のぬくもりを感じる新しい木の建て方。


森のウエディング

田島山業株式会社が、丁寧に間伐した自社の森林を活用して行った結婚式。森林の中でのビジネス合宿やヨガ教室など、森林の空間活用ニーズは高まっている。


デジタル技術でつくる家

デジタルファブリケーション技術を活用し設計と施工を行うVUILD 株式会社。2019年秋竣工の『まれびとの家』は、材を現地調達・加工し、全工程を地域内で 完結させる初の試み。


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