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節(ふし)とは

木材における節とは、枝の一部分が幹の成長にともなって包み込まれて一体となったものをいい、製材した際に茶色い斑点となってあらわれます。

木材の等級のひとつに、節による区分があり、節のあるものは大きさや数により上小節(じょうこぶし)、小節(こぶし)にわかれます。節の全くないものを無節(むぶし)といい、日本では古くから美観を重んじることから、無節の製材を好み、柱や梁、和室の内装材に使われてきました。

節のない木材はとても美しいですが、生産するためには林業家が「枝打ち」という枝を切り落とす作業を頻繁に行う必要があり大変手間がかかります。一方で、現代の住宅は和室の数が減り、高級品である無節の家具も量産された突板家具に押され、無節材の需要は減っているといわれています。

木材は節があるから駄目というわけではありません。節があっても強度を測定したうえで構造用集成材として使用することもできますし、補修して活用することもできます。

また、最近では、節がもたらす木材の持つ自然さを好み、あえて使われることも多くなってきており、燃エンウッド®にも節のある木材も積極的に使われています。

Text: 竹中工務店 木造・木質建築推進本部

参考文献: 一般財団法人 日本木材総合情報センター

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