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2020.11.06
「木造建築『特集』」の先へ。都市部でも、木造・木質をもっと身近に!」キノマチ大会議 1日目感想

オンラインカンファレンス「キノマチ大会議」は、おかげさまで大好評のうちに幕を閉じました。「木のまち」をつくる全国の仲間とオンラインでつながることができたのは、キノマチプロジェクトとしても大事な出来事となりました。

トークセッションを聞いた参加者から「キノマチ大会議」に参加したことで得られたことをレポートしていただきました。カンファレンスの印象に残った言葉から自分ごととキノマチを照らし合わせて起きた化学反応は、きっと未来を変えていくちからになって行くはずです。

木造建築『特集』」の先へ。都市部でも、木造・木質をもっと身近に!

キノマチ大会議 1日目感想
竹中工務店 広報部 筒井智世さん

今回のキノマチ大会議で私が参加した1日目は「都市木造とこれからの建築」をテーマに、雑誌「新建築」副編集長の内藤麻美さんが司会者となり、VUILDの秋吉浩気さん、東京大学生産技術研究所の腰原幹雄さん、竹中工務店の松岡正明さんがパネラーとして、木造建築やイノベーションによる木造の世界の可能性について語り合いました。

前半では腰原さんによる木造建築の歴史と具体例の紹介を皮切りに、秋吉さんからはデジタルファブリケーションと木の融合や地域循環を促進するモノづくりについてのお話、松岡さんからは森林との共生や、土地の素材・気候に合ったまちづくりの提案などがありました。

後半は3人のパネラーによる議論がメインとなり、3人が木造建築に興味を持ったきっかけや、山に関わる人達に期待すること、今後の木造建築の展望などについて意見が交わされました。

この日司会を務めた内藤さんによる「『新建築」では年に1度、『木造建築」を特集してきた』という報告に対し、「年に1度の『特集』ではなく、毎月のように木造の建築が紹介されるようになると良いよね」と腰原さんがコメントされていたことに、個人的にとても共感しました。

話は変わりますが、先日仕事で北海道に行く機会があり、竹中工務店が設計や施工に関わった木造・木質建築をいくつか体験することができました。

都市部に多い、中高層がメインの木造・木質建築とは異なり、全体的に低層で大きくゆったりとした空間だったのが都内暮らしの私にはとても新鮮でした。木の持つ温かい印象も相まって、とても居心地が良かったです。ちなみにこれらの作品には、北海道産の木がふんだんに使われているそうです。地産地消!

北海道は森林面積が554万ヘクタールあり、その割合は北海道の土地面積の71パーセント、全国の森林面積の22パーセントを占めているとのこと。北海道の中核都市である札幌市も発達した都市でありながらすぐ近くに森林があるような環境でした。

今回はご縁があり、市内にある森の中にも入らせてもらった(!)のですが、その際、市内には「学校林」を持っていて、生徒たちが毎年植林・捕植・下草刈りを行っている高校があるということも教えてもらい、森や木がかなり身近な存在であることを知りました。

生徒たちが手入れをした学校林では、すくすくと木が育っていました。

キノマチ大会議で登壇された方々のように技術やアイデアを持った人たちがいて、森林資も使い時の木もたくさんあるのに、都市木造がまだ少ないのはもったいない!という気持ちが、今回の北海道での体験により実感を伴って芽生えてきました。

循環社会に貢献するだけでなく、心の安らぎも与えてくれる「木」の存在。建築を通じて木を感じられる空間がもっと増え、「『木造建築』を扱うのは、特集でなく当たり前になると良い」という腰原さんのコメントが、近い将来本当に実現することを期待していましてほしい、そしていつかは自分もその実現に関わりたい、と思いました。

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