オンラインカンファレンス「キノマチ大会議」は、おかげさまで大好評のうちに幕を閉じました。「木のまち」をつくる全国の仲間とオンラインでつながることができたのは、キノマチプロジェクトとしても大事な出来事となりました。
トークセッションを聞いた参加者から「キノマチ大会議」に参加したことで得られたことをレポートしていただきました。カンファレンスの印象に残った言葉から自分ごととキノマチを照らし合わせて起きた化学反応は、きっと未来を変えていくちからになって行くはずです。
山に移住したい
キノマチ大会議 3日目感想
グリーンズ 植原正太郎さん
どうも。グリーンズの正太郎です。
いきなりですが、最近我が家では「移住」について毎晩作戦会議をしています。
今は東京の武蔵小山に妻と1歳の娘と3人でアパートに住んでいるわけですが、コロナ禍をきっかけに、自分たちの暮らしを見つめ直して「ここではない、どこかへ」を妄想するようになりました。
仕事もオンラインで行えることが増えたので、いよいよ大都会にいる理由も減ってきたというのもあります。
そんな中、開催されたのが「キノマチ大会議」。まちと森がいかしあう社会について毎晩話し合う狂乱(?)の5日間。
特に、僕の心にズシッと来たのは3日目のセッション「暮らしからはじめるキノマチ」。ゲストであるつみき設計施工社の河野さんから「HOMEってなんだろう?」という問いかけがありました。
新型コロナウイルス流行以降、「STAY HOME」という言葉は「外出自粛」という意味も含んで使われ続けてきたけれど「そもそもHOMEってどういうものなのか?」と。
河野さんは言葉の意味を調べ、「HOME」には「住宅」という意味だけでなく「我が家」「故郷」「心の拠りどころ」という意味もあるということを紹介してくれました。
そして「人と森の間をつなぐのが家だとしたら、どこまでがHOMEなんだろう」という投げかけもしてくれました。
移住を考えている僕の心に響かないわけがありません。
そのあとに続くのは福岡県糸島市で里山をいかし、里山にいかされる暮らしを実践しているいとしまシェアハウスの志田浩一さん&畠山千春さんのお話。
北海道岩見沢市で暮らしながら山を買うことを通じて「地球の一部を預かる」というメッセージをくれる來嶋路子さんのお話。
セッションが終わった頃に、僕の心に芽生えたのは「あぁ、移住するなら山だなぁ」という思いでした。
キノマチ大会議の5日間、どのセッションにも根底で流れていたのは「人と森、途切れてしまった関係をどう回復できるか?」という問いです。
そんな壮大な問いを前にしつつ、僕が自分でできることは、まだ見ぬ植原家の新しい「HOME」を通じて森との関わりをつくることなのかもしれない。
山に移住したら地元材で家具をDIYしたいし、韓国式床暖房オンドルもつくってみたいし、山も買いたいし…妄想は止まりません。
植原家の「キノマチ移住」が完了したら、またキノマチウェブでご報告いたします。