アアルト建築の「木」をフィンランドと日本の専門家が語り合う
まちと森がいかしあう社会のヒントを探っているキノマチプロジェクトではフィンランドと日本の「森林大国」という共通点から、フィンランドの文化、芸術、建築などについて取りあげてきました。
今回は、フィンランドを代表する建築家アイノ・アアルト、アルヴァ・アアルトの「木の使い方」に着目し、アアルト建築の成り立ちから木へのアプローチについて語るオンラインイベントを開催します。
フィンランドと日本の両国からアアルトに縁の深いゲストスピーカーをアサイン。フィンランドと日本をオンラインで結び、2カ国間で「木の使い方」から見えてくるアアルト建築や「キノマチ」についてトークセッションをお届けします。
また、「アイノとアアルト 二人のアアルト展」@ 世田谷美術館を紹介。展示の中で「木の使い方」にフォーカスし、フィンランド側の視点から掘り下げます。フィンランドに縁ある有識者の「生」の声はきっとキノマチのヒントにつながる気がしませんか?
「アアルト好き」「フィンランドや日本の木造建築について」「木のまち」に興味がある方はふるってご参加ください!
当日のタイムスケジュール ※通訳あり
15:00〜16:00
ゲストスピーカー プレゼンテーション(1人15 min)
・アアルトハウス内のオンラインツアー / Hanna Pärnä
・アアルト建築での木の使い方 / Sirkkaliisa Jetsonen
・「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展の企画と木製家具の産業化 / Timo Riekko
・アアルト建築におけるアイノ・アアルト / 岡部三知代
16:00〜16:30
トークセッション / モデレーター:Hanna Pärnä
16:30〜17:00
質疑応対 ※事前募集
ゲストスピーカー紹介
Hanna Pärnä, Customer service coordinator, Alvar Aalto Foundation
ハンナ パルナ, 顧客サービスコーディネーター, アアルト財団
ヘルシンキ大学修士(言語学:ドイツ語、日本語)。2013年よりアアルト財団に勤務し、2015年より現職。アアルトハウス及びアアルト財団でのガイドツアーやビジターサービスを担当し、5つの言語によるツアーを実施。
Hanna has worked for the Alvar Aalto Foundation since 2013, first as a museum guide and since 2015 as the customer service coordinator. She is in charge of guided tours and visitor service of the Aalto House and the Studio Aalto in Helsinki, and she conducts tours in five languages. She has a master’s degree from the Helsinki University (German language and Japanese studies).
Sirkkaliisa Jetsonen, Senior Architect at the Finnish Heritage Agency
シルッカリーサ イェツォネン, シニアアーキテクト、フィンランド文化遺産庁
ヘルシンキ工科大学修士(建築)。現職は、国内的に価値の高い文化遺産の保存や修復を担当。アアルト大学やテネシー大学でも建築史について教鞭をとる。マイレア財団とフィンランド建築美術館の役員、Docomomoフィンランドの副議長も務める。
The current job mainly includes expert tasks in conservation and restoration of nationally significant built heritage. She also lectures on architectural history at the Aalto University and University of Tennessee.She has held positions of trust as the member of the board of the Museum of Finnish Architecture and board of the Mairea Foundation. She is the vice chair of the Docomomo Finland.
Timo Riekko, Chief Curator, Alvar Aalto Foundation
ティモ リエッコ, チーフキュレーター, アアルト財団
修士(文化人類学)。2004年よりアアルト財団に勤務し、様々な作品収集や展覧会の企画を担当。主に建築ドローイングコレクションの担当責任者を務め、アアルト美術館での企画展覧会や研究活動、国際的な展覧会等にも従事。
Master’s degree in Cultural Anthropology. He has worked at the Alvar Aalto Museum since 2004 in various positions, both with collections and on exhibitions. In addition to working as the chief curator of the collections team his main responsibility has been the architectural drawing collections, research services and coordinating international loans and exhibitions. He curates in-house exhibitions at the Alvar Aalto Museum and has worked on several co-produced international exhibitions.
岡部三知代 Michiyo Okabe
ギャラリー「エークワッド」主任学芸員/副館長。竹中工務店設計部を経て2005年より現職。
担当した主な展覧会「トーヴェ・ヤンソンの夏の家-ムーミン物語とクルーヴ島の暮らし」(2013)、「世界の建築スクール展WOOD PROGRAM ―AALTO UNIVERSITY, FINLAND」(2015)、「AINO AALTO Architect and Designer」(2016)、「ヴァージニア・リー・ヴァ―トンの『ちいさいおうち』」(2017)、「Marimekko Spirit- Elämäntapaマリメッコの暮らしぶり」(2017)、「生まれてはじめてもらうプレゼント“フィンランドのベビーパッケージ”」(2018)「Aino and Alvar Aalto Shared visions-二人のアアルト」(2021)など
Chief Curator/Vice Director of Gallery A-quad since 2005. Previously worked in Takenaka Corporation’s Design Department. Engaged in the exhibitions “Tove Jansson’s Summer House: The Moomin Story and Life on Klovharu”(2013),“ The World Architecture School
WOOD PROGRAM “AALTO UNIVERSITY, FINLAND”(2015),” AINO AALTO Architect and Designer”(2016), ” Virginia Lee Burton’s “The Little House” :A Timeless Message That Lives On” (2017) , “Marimekko Spirit “Elämäntapa~Marimekko Life Style”(2017),” Life’s First Gift: Finnish Baby Package”(2018) , “Aino and Alvar Aalto Shared visions-二人のアアルト” (2021).
(概要)
キノマチ会議 番外編
キノマチ ☓ フィンランド
「アアルトの木の使い方」
日程:2021年5月28日(金)
開催時間:日本時間 15:00~17:00、フィンランド時間 10:00〜12:00
実施方法:オンライン(Zoomの「ウェビナー」形式で配信します)
参加費:無料 ★ただし、以下の申込方法で事前予約をお願いします。
申込方法:チケットサービス「Peatix」より事前にお申込みください。
主催:キノマチプロジェクト(NPO法人グリーンズ、株式会社竹中工務店、一般社団法人Deep Japan Lab、ココホレジャパン株式会社)、日本福祉大学坂口大史研究室
「キノマチ会議」とは
「キノマチ会議」は「まちと森がいかしあう関係が成立した地域社会」を目指すラーニングコミュニティです。
活動母体となる「キノマチプロジェクト」は、2019年9月に竹中工務店、Deep Japan Lab、グリーンズ、ココホレジャパンによる4社共同プロジェクトとしてキックオフしました。全国から仲間を募りながら「木のまち」をつくるための知恵を結集しています。