木のまちづくりから未来のヒントを見つけるマガジン キノマチウェブ

2022.09.29
林業に携わる人々を描くドキュメンタリー映画「木樵(きこり)」の見どころを紹介

キノマチウェブでもっとも注目している“林業”。この秋、林業に携わる人々を克明に描いた映画「木樵(きこり)」が全国順次公開中。キノマチウェブ編集長がこの夏行われた試写会にて、一足先に鑑賞してきました!その見どころや、心震えるシーンなどを紹介します。

映画に登場する高山市滝町の面家(おもや)一男さん。およそ50年間、木樵(きこり)の仕事で生計を立てている。

映画「木樵(きこり)」は81分の大作。  
キノマチプロジェクトとも重複する、次のメッセージが今も私の心に響く。

「木も人も変わりゆく、だが山はあり続ける。木樵たちは山の護り人としてそこにいる。」

木樵たちは木を伐るために山に入る。

しかも、伐ることよりも山を傷つけず、作業道もつくらず、架線を張って「丸太を出す」ことの大切さと困難さがリアルに映し出されます。また植林することや伐採した木を放置せず、山に手を入れる、すなわち森林循環の重要性も語られているのです。

一方で山の護り人としてのこころと技の部分をどう伝え、次世代に繋いでいくか。  
前者「こころ」は老若男女、家族との触れ合いや食を共にする生活感を通して表現されている。

とくに「技」について、最後の大木を伐り倒すシーンは圧巻だ。主人公が伐採に真正面から取り組む技術が迫力を持って伝わってくるのです。そこに言葉はないが、迷いのないチェーンソーの音と直径1.5メートルはあろうかと思われる大木が倒れる音によってベテランの名人技が見事に表現されており、観る者の記憶に刻まれていきます。

この映画は社会環境の長いうねりの中にあって自然と一体となって生活する木樵たちの逞しい姿を見事に描いている。
  
キノマチウェブ編集長 樫村俊也

10/1 (Sat.) 先行公開、10/14 (Fri.) 全国順次公開  
最新情報、劇場情報は映画「木樵(きこり)」公式サイトへ  
映画「木樵(きこり)公式サイト

Text:竹中工務店 木造・木質建築推進本部

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