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2023.03.30
みんなでつくる 新しい学びの場 成蹊大学 新 11号館建設プロジェクトを通したESDのこと【動画有り】

東京都武蔵野市にある成蹊大学では、理工学部エリアに新たな校舎(大学新11号館)の建設工事が進められています。

大学新11号館は、構造材の一部に耐火集成材 「燃エンウッド®」を採用するほか、内装材の一部に国産木材を使用する木造ハイブリッド建築であり、成蹊学園の特色である小学校から大学までがひとつのキャンパスで学ぶ一貫連携教育の象徴となる建物になります。

成蹊学園と、設計・施工を担当する竹中工務店は、建設プロジェクトを通して、様々なアクティビティを実施し、成蹊学園の小学生から大学生が、ものづくりや森とまちのつながりについて考えるきっかけとなることを目指しています。

完成予想パース

「本物に触れ、多様な価値観を育む」
これは成蹊学園が重視している教育方針の一つであり、これらのアクティビティは、成蹊学園が推進するESD*1 の一環でもあります。

ここではこれまでに実施した大学新11号館の木材活用に関わるアクティビティの概要と、その様子をまとめた動画を紹介します。

*1 Education for Sustainable Developmentの略:「持続可能な開発のための教育」

「木材産地での林業体験会in福島」(2022年9月17日~18日に開催)  
森とまちのつながりと、森の木が伐採されて木材になる過程を体験                            

成蹊大学の学生36人が福島県「三菱製紙 白河甲子の森」を訪れて、森で木が伐採され、製材所で材木となる過程を体験しました。また、「森と人が共存するためにできること」についてグループ討議を行い、森とまちのつながりについて学びました。

参加者からは「ダイナミックな伐倒シーンを見て、格好良さを感じた」「木を伐るのは悪いことだと思っていたが、木材として有効活用することが山にとって必要なことだと知った」などの感想が聞かれました。

「フォレストワークショップ🌲二俣尾・武蔵野市民の森」(2023年2月11日に開催)
世代を超え力を合わせた伐倒と、森林保全の学び

成蹊学園の小学生から大学生計37人が、武蔵野市の水源地域でもある「二俣尾・武蔵野市民の森」などを訪れて、木の伐倒体験や森歩き体験を行いました。

伐倒体験ではみんなで力を合わせてロープを引いて木を伐倒し、手鋸を使って枝払いなどを体験し、講義では「二俣尾・武蔵野市民の森事業」を行う武蔵野市や森林所有者の話に熱心に耳を傾けていました。

参加者からは、「東京にもこんな森林があることに驚いた」「森林保全や間伐の大切さについて知ることができた」「林業が直面している課題を知ることができた」「非日常体験ができてすごく楽しかった」などの感想が聞かれました。

今回の2つの体験会で伐倒した木は、大学新11号館の内装材などとして活用することになっており、取り付け工事の際には学生に取り付けを体験してもらうアクティビティも予定しています。                       

成蹊大学 新11号館建設事業HP                                  

Text:竹中工務店

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