木のまちづくりから未来のヒントを見つけるマガジン キノマチウェブ

皆さん、こんにちは。唐突なご連絡ですが、この夏、キノマチウェブをリニューアルしました。

  
2020年春の開設以来、4年目にして初の全面的ニューアルです。改めて振り返るとこの3年間は印象深い期間でした。というのも、ローンチ後すぐにコロナ禍となり、これまでにない生活変容を余儀なくされたこととまさに重なり合った期間の活動だからです。

当時、東京都世田谷区の用賀周辺の環八はいつもは込み合う夕刻にも関わらず、片側3車線はガラガラ、車はゼロ、ちょっと異様な光景です。

当時の環状8号用賀砧公園沿いの様子(2020年4月5日(日)17:50)

キノマチウェブもゼロからのスタートといっていいチャレンジングなものでした。

1 ベンチャー気質とも言える会社やNPO(ココホレジャパン、DJL、Greenz)との共同運営
2 FacebookやツイッターなどSNSを通じた社会との直接コミュニケーション
3 編集会議を毎週定例開催!

というのが竹中工務店としてはただならぬ状況だったんです。

その定例編集会議は毎週水曜日(2023年からは隔週)、3年間ほぼ休みなしで続いています。拠点が日本中津々浦々と距離が離れていることもあり、ほぼ100パーセントオンライン開催。対面はこれまでに2回くらい。

議題は毎年、その年の軸となるテーマを決めること、その主題に沿った特集インタビュー記事の計画と進捗確認、また木にまつわる各種情報の共有などですが、不思議と話題が尽きることはありませんでした。

そして今年の編集会議ではこんな問いかけがありました。副編集長でもあるココホレジャパンのアサイ氏から「そろそろキノマチウェブもコンテンツが蓄積して新たな動きが見えにくくなっていることもあり、気分一新でリニューアルしてはどうか?」

それがきっかけで新たに三本の特集テーマとして、「木のサーキュラーエコノミー」「新時代の森林経営」「最新木情報・川下の動き」をピックアップし、キノマチプロジェクトのミッションとビジョンを明文化して掲載。そして、動きがあるTOP画面のデザインにするなどのリニューアルが決まりました。是非、トップページにアクセスしてみて下さい。

さてこの3年間を振り返ると僕たち編集者の意識が向いているのは紛れもなく「木のコミュニティを核とした活動」です。                                  

これまでにキノマチコラムで紹介した北海道や福岡県でもサプライチェーンを繋ぐ横断的なコミュニティの方々が核となっていました。我々キノマチ編集部も一種のコミュニティ活動。そのようなことを考えていると、コミュニティとはなんぞや?の問いが生まれてきます。

僕なりにコミュニティとは「相互に貢献し合う関係が形成されている共同体」だと思っています。人の繋がりではありますが、ネットワークやグループ、チームとの一番大きな違いはそこですね。そして共同体の土壌は多様性によって強化される、そんな気がしています。ちょっとキザですが。

今の環状8号、用賀砧公園沿いの様子。(2023年7月1日(日)17:50)木々も繁茂!

今、同じ環八には、多種多様な車が行き交っています。世の中、動き始めています。コロナとほぼ同タイミングでローンチしたキノマチウェブも最近1年間だけでも数万人の方に訪れてもらっています。

そんな同じ方向性を目指した数万人がお互い貢献しあったらどんな世界が生まれるのか、ますます期待に胸が膨らみます。

日本全国、各都道府県全てにまちと森がいかしあう関係(=キノマチ)をつくる、というミッションを掲載したニュー・キノマチウェブも4年目に入りました。これも皆様のお蔭です。今後とも変わらぬご贔屓の程、よろしくお願い致します。

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(語り手)キノマチウェブ編集長
樫村俊也 Toshiya Kashimura 
東京都出身。一級建築士。技術士(建設部門、総合技術監理部門)。1983年竹中工務店入社。1984年より東京本店設計部にて50件以上の建築プロジェクト及び技術開発に関与。2014年設計本部設計企画部長、2015年広報部長、2019年経営企画室専門役、2020年木造・木質建築推進本部専門役を兼務。

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