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2020.02.16
「森林の番頭が各地に足りない」山佐木材 新永智士氏 〜The Flats Woods Kiba Story6〜

『The Flats Woods Kiba Story』は竹中工務店の木造建築『フラッツ ウッズ 木場』ができあがるまでを巡る物語です。

フラッツ ウッズ 木場』は、竹中工務店の木造建築技術を多く採用した次世代のコーポレートレジデンスです。都市に“人に優しい” 中高層木造建築を建てることで、木をめぐる社会問題を解決する足がかりとすることを目指しました。適材適所に木材を使うハイブリッド構造は新時代の木造建築。木という自然の素材を使うことからはじまる、工夫と技術と思いを巡るストーリーをご紹介します。

山佐木材 総務経理部部長
新永 智士 Satoshi Niinaga
鹿児島県出身。2007 年三菱UFJリサーチ&コンサルティング入社。2012 年マルカ林業経営企画課長。2018 年より現職。

横断的に対応していく力が林業の未来を救う

私は、日本は世界有数の森林大国であり、林業・木材加工はまだまだポテンシャルがあると信じています。

現に20 年近くこの業界に携わる中で、業界外の方からも「新たな形で木材を利用したい」など、多様なご要望をいただくことが増えています。

しかし、そのご要望に応えるだけの十分な対応力が今の林業・木材加工の現場に不足しています。さらに森林・林業・木材の価値を認めてくれているマーケットに素材の良さや正しい情報を十分に伝えられていません。

その原因は、林業・木材に関連する業界を横断して接続できる人材が不足しているためではないかと考えます。現場の担い手を養い、地域を潤すためには森林の番頭のような人材が必要です。

それとは別に再造林率の低さや適切な伐採がされていないという問題もあります。行政による森林資源管理も必要ですが、民間事業者として我々にも合法性を担保しながら行動を起こすことが求められています。

当社では、国産材の用途拡大という経営方針のもと「木材、木造建築に関わるエンジニアリング企業になり、お客様のご要望に対してソリューションを提供する」という中期方針を掲げました。

中高層建築物への木材使用を普及するなど、森林・林業・木材加工の現場から新たな価値を提案していければと考えます。

『フラッツ ウッズ 木場』には鹿児島大学塩屋研究室と山佐木材にて共同開発した鉄筋入り集成材『SAMURAI』と、竹中工務店が開発した耐火集成材『燃エンウッド®︎』を融合した『燃エンウッドSAMURAI 梁』を採用。「様々な分野での木材利用が進んでいますがやはり住空間に活用していただくことが原点です。『フラッツ ウッズ 木場』が都市における中高層木造建築物のシンボルになることを願います」

text:生田早紀

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