林業従事者数(りんぎょうじゅうじしゃすう)とは
林業従事者とは、森がもつ本来の機能を維持し、保護や活用のために林業*1に従事するひとたちの数のことです。
近年は減少傾向にあり、1955年には51万人以上いた林業従事者が2020年には約4万人へと減少の一途をたどっています。
林業の成長産業化と森林の適切な経営管理を実現するためには、その担い手となる林業従事者の確保・ 育成が重要です。
今後、森林資源の成熟により更なる事業量の増加が見込まれることからも、担い手不足は喫緊の課題だといえます。そのため、新たな技術や考えかたの導入等による林業生産性の向上を一体的に進めていくことも必要になってきます。
林野庁では、「林業作業士(フォレストワーカー)研修」や「現場管理責任者(フォレストリーダー)研修」など、新規の林業従事者の確保・育成のための取り組みを実施しています。
そして2003年に始まった『「緑の雇用」事業』では、林業への就業に意欲を有する若者を対象に、林業に必要な基本的技術の習得のための支援を行っており、この事業の開始前後で新規林業従事者数は年間約2000人から約3300人へと増加しています。
*1:日本標準産業分類によると、山林用苗木の育成・植栽、林木の保育・保護、林木からの素材生産、薪及び木炭の製 造、樹脂、樹皮、その他の林産物の採集及び野生動物の狩猟などをいう
参考文献:林野庁
「第1部 第III章 第1節 林業の動向(4)」
「平成30年度森林及び林業の動向」
「林業労働力の動向」
Text:ココホレジャパン