木のまちづくりから未来のヒントを見つけるマガジン キノマチウェブ

2024.09.30
キノマチ大会議 2024 〜 流域再生で森とまちをつなげるオンラインカンファレンス powered by 竹中工務店

お知らせ:無料チケットは先着300名まで。お早めにお申し込みください。

わたしたちに多くの恩恵を与えてくれる森。

人と森の関わりは、数百万年続いていると言われます。

現代では人が手を入れて育てた森もある一方で、行き過ぎた利用により荒れてしまった森もあります。

未来の世代にも、すこやかな森を残していくためにはどうしたらいいでしょうか?

そのためには、わたしたちが森をいかし、わたしたちも森にいかされるような社会をつくる必要があります。

川上から川下にいたるまで、それぞれの領域を越えながらできることがあります。あなたも一緒に「キノマチ」をつくりませんか?

「キノマチ大会議」とは

キノマチ大会議」は、「キノマチプロジェクト*」が主催するオンラインカンファレンスです。「木のまち」をつくる全国の仲間をオンラインに集め、知恵を共有し合い、未来のためのアイデアを生み出すイベントです。

5年目となる今年は2024年10月29日(火)に1DAY開催。2つのトークセッション、2つのピッチセッションなど盛りだくさんでお届けします。リアルタイム参加は先着300名に限り無料です。

今年のメインテーマは「流域再生で森とまちをつなげる」。雨が降り、森が潤い、川として流れ、海に注ぎ、また雨となる。人を含めて多くの動植物にとって欠かせない自然の営みが、現代人の近視眼的な振る舞いによって損なわれています。「流域」という単位で私たちの暮らしや経済をとらえ、失われたつながりを再生していくことに、これからの社会のヒントがあります。森とまちをつなげる「流域再生」というあり方を一緒に考えましょう。

*「キノマチプロジェクト」:まちと森がいかしあう関係が成立した地域社会「キノマチ」を実現するために、まちづくり・森づくりのプレイヤーたちが共に学び、 共に行動を起こしていく活動体です。業界や専門分野を越えて多くのステークホルダーが集うことで、木や森をめぐる社会問題を解決することを目指しています。竹中工務店Deep Japan Labココホレジャパングリーンズによる四社共同で2019年9月から運営しています。

「キノマチ大会議 2024」概要

日程:
2024年10月29日(火)12:00-17:00

タイムスケジュール:
11:50-12:00 Zoom OPEN
12:00-12:10 オープニングセッション
12:10-13:20 トークセッション①
13:20-13:30 休憩
13:30-14:20 キノマチピッチセッション①
14:20-14:30 休憩
14:30-15:40 トークセッション②
15:40-15:50 休憩
15:50-16:40 キノマチピッチセッション②
16:40-17:00 クロージングセッション

実施方法:
オンライン(Zoomの「ミーティング」形式で配信します)

参加方法(リアルタイム):
リアルタイム参加チケット(1名あたり)
・先着300名:無料
・301名以降:1,000円

当日のリアルタイム参加は、先着300名まで無料です。以降は一般料金1,000円となります。全編のご参加はもちろん、関心のあるセッションのみのご参加もいただけます。事前のお申込みは必須です。

<申し込み方法>
チケットサービス「Peatix」よりお申込みください。

アーカイブ動画の販売:

アーカイブ動画視聴
・3,000円(動画一式)

キノマチ大会議2024のトークセッション、ピッチセッションなどの全編アーカイブ動画(録画)を販売いたします。リアルタイム参加が難しい方や、イベント終了後も内容を振り返りたい方はこちらをご購入ください。(動画の用途は「視聴」のみとなります。二次利用、動画サイトなどへのアップロードは禁止いたします)

<購入方法>
キノマチ大会議終了後24時間(2024年10月30日(水)17:00)まではチケットサービス「Peatix」にて予約購入のお申込みをいただけます。

以降は、ECサイト「BASE」で開設した特設ショップよりお買い求めください。

※予約申し込みいただいた方へのアーカイブ動画提供は、準備ができ次第となります。2024年10月31日(木)中のご連絡を予定しております。

主催:キノマチプロジェクト

企画・運営:NPO法人グリーンズ一般社団法人Deep Japan Lab

メイン協賛株式会社竹中工務店

協力:Peatix

ハッシュタグ:#キノマチ大会議」でSNS投稿をお待ちしています

プログラム内容

日本各地の森、川、海の最前線で活躍する二人の豪華ゲストを迎え、各地で進行する環境変化とその対応について深く掘り下げていきます。

コモンフォレストジャパン」の坂田晶子さんは、生物多様性を尊重しながら、数多くの環境再生プロジェクトを手がけてきた第一人者です。また「海藻研究所」の新井章吾先生は、海藻を切り口に流域全体の健康を見つめ、多彩なプロジェクトを通じて持続可能な海の未来に挑んでいます。

このお二人とともに、森から川、海までをひとつながりと捉えた「流域」を軸に、日本ならではのコモンズの未来像を探り、新たな視点を切り開いていきます。

全国のキノマチプレイヤーが実践で得た学びを共有する「キノマチピッチセッション」。木のまちづくりの最前線を知ることができます。前後半に分かれ、計6組が持ち時間10分でプロジェクトを紹介します。

前半のセッションではこちらの3組の方にプレゼンいただきます。

・「山に登って働きたい」 という願いをもとに山岳における調査、作業、運搬のプロフェッショナル業務を行う「株式会社 山屋」の秋本真宏さん

・自社田で酒米の自然栽培を行い、自社林から伐採した杉と竹で木桶をつくる福島県郡山市の創業1711年の酒蔵「仁井田本家」の女将・仁井田真樹さん

・大阪・関西万博で展示予定で、使い終わったあとは廃棄されずに分解され、土に還り、草木が育つ「森になる建築」を担当する「株式会社竹中工務店」の大石幸奈さん

建築が自然環境と調和し、地域社会もすこやかにする存在となるために必要なことはなんでしょうか?できる限り環境負荷を低くし、地域の木材を循環するように活かし、自然と人の繋がりを再構築する。建築が増えるほどに森と社会が再生する。このトークセッションではそんな建築のあり方をフロントランナーたちと議論します。

ゲストにお招きするのは、「森と生きる。」をフィロソフィーに掲げながら自然と共生するサスティナブルな建築を目指す「株式会社ADX」の安齋好太郎さん、「人々の創造性を解放する」をパーパスに掲げながらデジタルテクノロジーを活用し「建築の民主化」を目指す「VUILD株式会社」の秋吉浩気さん、「Toyocho green+」をはじめ自然環境と人が重なり合うような建築を設計する「株式会社竹中工務店」の花岡郁哉さん。

全国のキノマチプレイヤーが実践で得た学びを共有する「キノマチピッチセッション」。木のまちづくりの最前線を知ることができます。前後半に分かれ、計6組が持ち時間10分でプロジェクトを紹介します。

後半のセッションではこちらの3組の方にプレゼンいただきます。

・創業1919年園芸店四代目として植物ケアサービス「プランツケア®」うや、植物の二次流通「リボーンプランツ®」を展開する「観葉植物専門店REN」の川原伸晃さん

・「断固、森を守る」という信念のもと真に持続可能な林業を目指し、J-クレジット認証取得や自然共生サイト登録なども進める「田島山業」の田島大輔さん

・「菌築家」として土中環境や菌の観点から建築を設計し、「Sumu Yakushima」などを手掛ける「株式会社tono」の小野司さん

参加方法

以下の「チケット申し込み」ボタンをクリックして、チケットサービスの「Peatix」を通じて決済をお済ませいただきましたら、正式受付となります。

当日の配信URLなどのご案内は「Peatix」のメッセージ機能を通じてご案内いたします。

※決済はVISA、MASTER、JCB、AMEX、Paypal、コンビニ/ATMが利用可能です。
※一般チケット(1,000円)の開催日1週間前(10月22日以降)を過ぎてのキャンセルは返金ができませんのでご注意ください。
※お申込み時にいただく個人情報は、キノマチプロジェクトの個人情報管理方針(https://kinomachi.jp/privacy/)に従い適切に管理いたします。

ゲスト一覧

坂田昌子さん(さかた・まさこ)
明治大学文学部史学科卒業。環境NGO虔十の会代表、一般社団法人コモンフォレスト・ジャパン理事、生物多様性ネイチャーガイド、古書げんせん舘店主、八王子古本まつり実行委員長等々。
高尾山の自然環境保全を中心に、生物多様性を守り伝えるためネイチャーガイド、ツリーハウス作り、生物多様性をテーマにしたイベントやワークショップ、勉強会を多数主催。現在は東京都の高尾山にコミュニティスペースと生物多様性情報の発信基地を兼ね備えた高尾ツリーダムカフェをセルフビルドで建築中。また生態系を読み解きながら行う伝統的手法による環境改善ワークショップを全国各地で開催。生物多様性の保全に尽力し、日本各地を駆け回りつつ、生物多様性条約COPや地球サミットなど国際会議にも継続的に参加。ローカルにしっかり足を据えながらグローバルな視点で動く環境活動家。

新井章吾さん(あらい・しょうご)
株式会社 海藻研究所 所長 |合同会社シーベジタブル 海藻生態研究担当
大学在学中から日本各地で藻場などの調査を行う。
設立した株式会社海藻研究所では、海藻と動物の相互作用を主要研究テーマとし、藻食魚の食害による磯焼けの研究に精力的に取り組んでいる。
また、隠岐の島町に株式会社海中景観研究所設立し、「海底造園」の造成、未利用だったアカモクの商品化、天敵の魚を増やすことによるエチゼンクラゲの駆除、間伐材魚礁の開発などを行っている。
最近では、中海の水質を悪化させる湖底を漂うオゴノリを行政の協力を得ながら漁業者とともに採取し、アサリ漁場の再生に取り組んでいる。さらに、里山里海の連携による地域活性化として、その海藻を集水域の農地で肥料として活用することで農作物をブランド化するソーシャルビジネスに協力している。また、山口県周防大島など他の地域でも、未利用海藻の食用化などを含め、里山里海の連携による活性化に協力している。専門は、藻類増殖学 環境保全学

安齋好太郎さん(あんざい・こうたろう)
株式会社ADX 代表取締役
1977年福島県二本松市にて、祖父の代から続く安斎建設工業の3代目として生まれる。
自然と共生するサスティナブルな建築を目指し、2006年にADXを創業。林業や森づくりといった材木の循環まで視野に含める建築設計を専門とし、木の新しい可能性を追求したダイナミックな建築を手がけるほか、Wood Creatorとして国内外の大学や企業で講演活動を行う。登山がライフワーク。

秋吉浩気さん(あきよし・こうき)
VUILD株式会社 代表取締役CEO
2017年に建築テック系スタートアップVUILDを創業し、「建築の民主化」を目指す。デジタルファブリケーションやソーシャルデザインなど、モノからコトまで幅広いデザイン領域をカバーする。
主な受賞歴にUnder 35 Architects exhibition Gold Medal賞(2019)、グッドデザイン金賞(2020)、Archi-Neering Design AWARD 2021 最優秀賞 (2022)、Archi-Neering Design AWARD 2023 最優秀賞(2024)、みんなの建築大賞大賞(2024)
主な著書に、『メタアーキテクトー次世代のための建築』

花岡郁哉さん(はなおか いくや)
竹中工務店東京本店設計部副部長。これまで、住宅・ホテル・オフィス・店舗・学校等の設計を担当。代表的な作品として、CORNES HOUSE、Mercedes me Tokyo、EQ House、naoto.K(デザイン監修)、リバー本社(旧リバーホールディングス両国)、第一生命新大井事業所、池袋第一生命ビルディング、仙台中央第一生命ビルディング、Miu Miu Aoyama(実施設計)、ユニクロ TOKYO(実施設計)、ユニクロ前橋南インター店、ハナマルキ味噌づくり体験館、日本海事検定本部ビル、カンダホールディングス本社など。受賞歴として日本建築学会作品選集新人賞、東京建築賞最優秀賞、日本建築士会連合会作品展優秀賞、日本建築家協会環境建築賞最優秀賞、日事連建築賞、BCS賞、グッドデザイン賞など多数。

秋本真宏さん(あきもと・まさひろ)
株式会社山屋代表。山仕事コーディネーターとして、登山と仕事を繋ぐ活動を行っている。

経歴:工業高専の化学工学科を卒業後、大学の森林科学科へ3年次編入。山の世界に浸り、フィールドワークを学ぶ。その後、就職した会社を1年半で退職し、仕事を探す旅に出る。1年かけて日本の山々を歩き、山岳パトロール組織への加入をきっかけにフリーランスとして開業。5年間にわたって多種多様な山仕事に携わる。2021年、株式会社山屋を創業。山岳における調査、作業、運搬および課題解決に取り組む。

趣味:背負子収集。山仕事を通じて全国の山を巡ること。

仁井田真樹さん(にいだ・まき)
仁井田本家 発酵食品部 取締役 女将
福島県郡山市にある創業1711年の酒蔵「仁井田本家」の取締役女将。いち早く全量自然米(無農薬無化学肥料で栽培した酒米)、生酛仕込みの酒造りを実践し、自社田で酒米の自然栽培にも取り組む。「日本の田んぼを守る酒蔵になる」という決意のもと、田植えから稲刈りまでを体験できる「田んぼのがっこう」や、糀を使ったスイーツ等を販売する「にいだの日」の開催や、音楽フェスに出店するなど若い世代の取り込みにも力を入れる。
先先代が植えてくれた杉の木と、自社林から伐採した竹を使って、蔵人自ら、3600リッター入る大きな木桶をつくっています。釘や接着剤は一切使用せず、手入れを続ければ100年持つと言われていて、役目を終え最終的は土に還ります。また木桶をつくる際に出た端材で養蜂箱をつくり、今はたくさんのニホンミツバチが入居しています。

大石幸奈さん(おおいし・ゆきな)
「森になる建築」設計者 /竹中工務店
1992年静岡県生まれ。東北大学建築学科卒業、東京大学大学院修了後竹中工務店入社。一級建築士。小さい頃田んぼの中で育った経験をもとに、”土に根ざした建築”をつくるべく、大学院でサスティナブル建築を学ぶ。入社後は土に還る素材を3Dプリントした構造体と、種を漉きこんだ手づくりの紙でつくる「森になる建築」を大阪・関西万博で実現を目指すほか、取り壊される予定だった建物を、木材を活用して減築+増築することで再生させた「大阪避雷針工業神戸営業所改修」など、建築から自然への繋ぎ手となる設計者を目指す。

川原伸晃さん(かわはら・のぶあき)
1981年東京生まれ。園芸家、華道家、ボタニカルディレクター、創業1919年園芸店四代目、観葉植物専門店REN代表、東京生花株式会社代表取締役社長、欧州国際認定フローリストWellant College European Floristry 修了。2010年経済産業省主催デザイナー国外派遣事業に花卉園芸界の日本代表として選出される。2011年花卉園芸界のデザイナーとして初めてグッドデザイン賞を受賞。2018年業界初となる植物ケアサービス「プランツケア®」開始。2020年業界初となる植物の二次流通「リボーンプランツ®」開始。2021年プランツケアの拠点となる「プランツケアラボ」設立。著書に『プランツケア – 100年生きる観葉植物の育て方』(サンマーク出版)、NHK「おはよう日本」・NHK「あさイチ」・NHK WORLD-JAPAN・日本経済新聞などメディア出演多数。

田島大輔さん(たじま・だいすけ)
田島山業株式会社の取締役として、林業の課題解決に取り組んでいる。過去20年近く経済合理性の低さに直面してきた林業において、9年前から家業に従事し、原木営業、6次産業化の推進、激甚災害の被災を通して、林業に絶望する。
現社長が掲げてきた「断固、森を守る」という理念と、先祖代々の森林を守り繋ぐ使命感に奮い立ち、“真に”持続可能な林業の未来に向けた取り組み「山業」を進める。環境価値の経済化に発想を変え、CO2排出権取引としてJ-クレジット認証取得、生物多様性保全として自然共生サイト初年度登録などを推進中。農林水産省政策評価第三者委員会委員。

小野司さん(おの・つかさ)
菌築家/一級建築士
株式会社tono代表取締役。1977年東京都生まれ。早川邦彦氏他のアトリエにて建築家修業の後、2007年株式会社リビタに入社。約9年間勤務の後、2016年株式会社tono設立。2020年4月、緊急事態宣言をきっかけに屋久島に移住することになりSumuプロジェクトをスタートさせる。土中の環境についての知見を学び、菌と建築家の関係を繙くうちに自らを「菌築家」と名乗る。Sumu Yakushimaで「iF Award 2023」でゴールド賞受賞。

司会

植原正太郎さん(うえはら・しょうたろう)
NPO法人グリーンズ 共同代表
1988年4月仙台生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。新卒でSNSマーケティング会社に入社。2014年10月よりWEBマガジン「greenz.jp」を運営するNPO法人グリーンズにスタッフとして参画。2021年4月より共同代表に就任し「いかしあう社会」を目指して健やかな事業と組織づくりに励む。同年5月に熊本県南阿蘇村に移住。釣りとスノボーと自給自足がしたい三児の父。

岡野春樹さん(おかの・はるき)
一般社団法人Deep Japan Lab代表理事 / 一般社団法人長良川カンパニー代表理事 神奈川県平塚市育ち。慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、電通に入社。自治体のブランディングや、地方創生を中心とした官公庁の国内外の広報に携わる。また、勤務時間外で日本を楽しむ旅をつくる「Deep Japan Lab」を立ち上げる。旅の活動で出会った岐阜県郡上市で、夜の川に入った衝撃がきっかけで移住。現在家族5人で源流域の暮らしを楽しむ。いのちよろこぶ、あそびを提供する一般社団法人長良川カンパニーを設立し、流域一体でのひとと自然の共栄を目論む。

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