都市のオフィスビル、大学の学びの場、地方のバイオマス発電施設。異なる舞台で、人々は森とまちのつながりについて語り始めています。竹中工務店が制作した森林グランドサイクルのPR動画は、こうした多様な声を一本のストーリーへと編みあげた記録です。
建築主・地域・技術者が語る「森と都市の循環」
この動画に登場するのは、森林グランドサイクルの現場で実際に価値を生み出してきたステークホルダーたちです。
地域資源であるカラマツの活用を目指す、長野県奈良井区の小嶋正則さんは「森の資源が使われないと、森に振り向く、森づくりへのきっかけにはならなかった」と、都市での木材活用が森への意識を変えた変化を語ります。愛媛県内子町で木質バイオマス発電を手がける内藤昌典さんは、「捨てていたものがお金に変わる」ことで山主も林業者も潤い、山がきれいになったと実感を伝えています。
「木造で、できないことがなくなってきている」。新しい木造建築、木材利用の可能性を追求するTeam Timberizeの安井昇さんは、そんな未来への期待を寄せました。
日本橋で建設中の日本最大・最高層の木造賃貸オフィスビルについて、三井不動産の岡田七峰さんは「植える、育てる、つかうというサイクルを回していくことが、森と地域を守るために必要なことだと感じてこの事業に取り組んでいます」と、まちづくりデベロッパーとしての展望を語ります。
「北海道産カラマツ100%」に挑戦したイノベーション施設について、エア・ウォーター北海道の日谷知章さんは「北海道で地域の木材をふんだんに使う地産地消により、地域への寄与になる」と地域に根ざした木材活用の意義を強調します。
キノマチウェブでも特集した立命館アジア太平洋大学の栗山俊之さんは、グリーンコモンズという木造校舎が「持続可能な社会に対して大学がどう貢献していこうか、木をつかうというアイデアが生まれてきました」と、大学と地域経済の接点を示しました。
森林活用に取り組む山あいの地域、エネルギーを生み出す事業者、技術を磨く専門家、建物を建てる企業、学びの場をつくる大学。立場も地域も異なるプレイヤーたちの言葉が重なり合うとき、森林グランドサイクルは単なるコンセプトではなく、収益構造も雇用も地域の誇りも含んだ、動き出す循環として回っていることが感じられます。
対話のスタートラインとしての動画に
この動画では、森林グランドサイクルへ取組むことの価値や効果を視覚的に表現し、建築主など、ステークホルダーからのコメントにより、木造建築に挑戦することの良さが伝わります。
はっきりとしたストーリーラインで、木材利用の背景にある課題と森林グランドサイクルの考えかたを訴求した3分間の記録です。
多様なプレイヤーの実践と言葉が、森とまちをつなぐグランドサイクルの輪郭を描き出すとき、それは次の協働への扉を開いていきます。








