突板(つきいた)と挽板(ひきいた)とは
突板と挽板は、どちらも丸太から加工した板状の木材をさします。
突板とは、丸太をロータリーレースやスライサーという機械によって薄くスライスした厚さ0.2ミリから0.6ミリ程の板です。
昔はのみなどを突いて削り出していたことから突板と呼ばれるようになったといわれています。合板や集成材などに貼り、表面化粧材として建物の内装や家具として多く用いられています。
挽板とは丸太を鋸(のこ)で挽いた板をさし、化粧材として用いられるものは、2ミリから20ミリ程の厚みです。突板と同じく合板などに貼り付けて内装や家具に用いられます。突板に比べて厚みがあるため傷に強く、より自然な風合いを出すことができます。
突板や挽板は合板などに貼り付けることで反りや狂いが少なく、丸太から切り出されてそのままの状態の無垢材と呼ばれる木材に比べると扱いやすい材料といえます。
突板も挽板も無垢材も天然の木材を使っていることは変わりませんがそれぞれに特徴があります。
内装や家具を選ぶ際には、それぞれの木材のつくられ方や特徴を理解して生活に取り入れるのが良いのではないでしょうか。
※写真はウォールナット材の突板をつかった化粧材
Text: 竹中工務店 木造・木質建築推進本部