「燃エンウッド®」とは
竹中工務店が開発した耐火集成材のこと。
都市部の建物では火災に対する高い安全性が求められ、特に大規模な建物を作るには、一定時間の火災に対して倒壊しないなど、日本の厳しい防耐火基準を満たす必要があります。
そのなかで「燃エンウッド」は、独自の燃え止まり現象を利用した仕組みにより耐火性能を確保しています。スギ、ヒノキ、カラマツなど代表的な国産木材を現し(あらわし)で用いることが可能となり、木質を感じられる木の構造体です。
燃エンウッドの「燃え止まり」の仕組み
火災が生じた場合、断熱効果(燃え代層)と吸熱効果(燃え止まり層)により柱・梁(荷重支持部)を火災の熱から守ります。
住宅などの低層建築に限られた木造化が、2時間耐火仕様の燃エンウッドにより中高層建築物にも適用可能となり、都市の木造化の可能性が高まりました。
また、「燃エンウッド」は、木材の産地指定が可能であり、国産木材利用と森林資源の循環という社会的取り組みへの寄与・貢献が期待できます。