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マリオン、無目(むめ)とは

どちらも建築用語で、高層建築物の「カーテンウォール」(ガラス張りなど建物の荷重を直接負担しない壁)を構成する部材の名称です。

マリオンは、英語では「Mullion」と表記され、建具用語の「方立(ほうだて)」と同義です。横架材を支える間柱の機能を持ち、連続する開口部のドア・窓・パネルを分離する垂直・縦桟の部材を指します。

マリオンと聞いて思い浮かぶのが「有楽町マリオン」。正式なビル名は有楽町センタービルディングです。特徴的な外装の縦マリオンをビルの愛称に使用した好例です。マリオンという涼やかな言葉が耳に心地よく響いてくるようです。

無目は、「トランサム(transom)」ともいい、元来は伝統的木造建築の内法高にある建具用の溝の彫られていない鴨居を指す用語として使われてきました。現在は開口枠の水平部材全般を指し、カーテンウォールでは横桟の部材を指します。

これまで木造建築においては、「マリオン」という建築用語は馴染みの薄いものでしたが、最近では、高層木造で木の構造柱を現しとして用いる際、マリオンや無目を木質化するケースがでてきています。

昨年10月、兵庫県尼崎市に完成した木造ハイブリッド免震建築「タクマ新館(研修センター)*注1の外壁は「ダブルスキンカーテンウォール」*注2を採用しています。マリオンと無目には欧州アカマツの集成材を使用し、現しの燃エンウッド柱と共にダブルスキンにより透明感のあるすっきりとした木造建築をアピールした外観となっています。

注1:
タクマホームページ
竹中工務店プレスリリース
竹中工務店 都市木造プロジェクト_タクマビル新館(研修センター)

注2:
建物の外壁をガラスで覆う2重構造とし、下部開口部から複層化した外壁内部に外気を取り入れ、上部開口部から排出することで換気を行う外装システム。窓際の熱環境を快適に保ち、省エネ効果がある。

Text: 竹中工務店 木造・木質建築推進本部

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